いまはまだ小さな背中を
隠すよう 袖を通した
ポーズのないそんな変身で
背広に 心 押し込む「世(よ)」
まるで そこは摩天楼
誰も僕を待ってなくても…「行け」
期待されすぎてしなびても
なじむことはないまま とても窮屈
カッコよくなんて生きられない
「恰好(かっこ)だけでもいい」と ヒーロースーツ
コミック より 当然だね
せまる 期限 so real
小説? ずっと 奇なりな それ
ルビみたいに ふるメモだ「夜(よ)」
月日 かさむ理想像
僕が僕を待っているんだ…「その」
背丈と一緒に 深まった
藍(あい)色だった 黒は
過去の 制服
少年のころに 追いかけた
「夢の半ば」 のここが ヒーロールーツ
あの日の夢 救いに ヒーロースーツ